朝日新聞の人生相談「悩みのるつぼ」・・・美輪明宏さんと上野千鶴子さんの素晴らしい回答!
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朝日新聞
「悩みのるつぼ」をご存じでしょうか?
朝日新聞の土曜日のbeに掲載されているコラム、悩みの相談コーナーです。
5月に亡くなられた、直木賞作家、車谷長吉さんは、いつもユニークな回答をされていて有名でした。車谷長吉さんのやってみたらいい、落ちるところまで落ちたらよい、落ちてみないとわからないという考え方が好きでした。
答えは自分の中ででている、しかし、後押ししてほしいのだろう。
心の中は見えているよ。というするどい回答でした。
人生は1度きり、落ちてみたいけど怖くてできない、勇気がないので夢で終わりたい、たいがいの人間はそうだと思います。
車谷長吉先生は、人の本質は孤独であり、孤独を決意する以外に、救いの道はありません。
と常々、回答の中に含みを持たせていました。孤独でありながら強い人でした。
現在は、美輪明宏さんと上野千鶴子さんのすっぱりとした回答が大好きです。
人生勉強というか、私の中のバイブルです。
美輪明宏さん
美輪明宏さんは、いつも、今、現在の自分の存在に感謝して、多くを望まないことを基本にされています。胡散くさくみえる容姿(すみません)とは、裏腹です。
美輪明宏さんと同じような雰囲気で、こちらは胡散くさいことを平気でおっしゃっている方がいますが、厳しく律してくれる言葉は心の中の核心をつきます。
ある日の相談では、聞き役ばかりで、友達がいないと嘆く人に…
友達の数が人間の価値を決めるなんてうそ。腹心の友は一生に1人か2人、現れれば幸運なことです。
世の中が絆だと言い美談を宣伝したり、ドラマにしたりしているけれども実際は甘いものじゃありません。
多くの人が自分を守ることで精いっぱい、頼られる事は怖くて避けています。こちらが寄りかかっていくと向こうは離れます。
そして最後に、こう結んでおられます。
自分がどんなありがたい条件を備えているか気付けば、友達が欲しいなんて寝言はいわなくなるはずです。幸せの数を数えなさい。と!
上野千鶴子さんの回答
子供がいない女性に対しての子持ち同僚の無神経さについての最近の回答です。
気持ちを切り替えること、子供は可愛くても小さいうちだけ。一過性と心得ること。人生において悩みの種ともなることもある、これからの後半生を射程に入れて、子供のいない人生設計を真剣に考えるこが大切で、子供がいなければいない経験ができる豊かさもある。
本当に必要なのは、同僚の女性対策よりも、そちらの覚悟です。
ごもっとも!
人生の後半に差し掛かってきて、初めて理解できることが多々あります。その時、その時に悩んでみても、日々、刻々と時間は経過し状況は変わっていきます。
つまらない事にうつつを抜かしても、一時のこと。子育てで悩んでみても、子供は育ち巣立っていきます。
友達同士で、悩みを分かち合っても、個々の条件は違い、自分で乗り越えなくてはなりません。
これから、まだまだつまらない事で悩みそうな私ですが、先生たちの回答で救いを求めたいと思います。