宮沢賢治さんの伝記
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今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
宮沢賢治さんが偉大な人物であった事は誰しもが周知するところです。たくさんの本に童話、詩集など残されています。雨にも負けず風にも負けずの詩はあまりにも有名です。
感想文としての出会い
私を可愛がってくれた祖母は「雨にも負けず風にも負けずや」と誰の言葉なのかも分かっていないのに口ぐせにしていました。
子供が学習している時に詩の出だしを自然に覚えたのでしょう。
人との繋がりを大切にしていた祖母には、なにか精通するものがあったように思います。その詩の作者が宮沢賢治であり、法華経の信者などとは全く知らなかったと思います。
そんな私が詩に興味を持ち宮沢賢治さんと出会ったのは自然であり、確か中学時代の感想文を書く本として選んだことだったと思います。
せいせいと生きる
私も、やはり雨にも負けずの詩の全文も知りたかったし、そんな詩をかくと言う人物についても知りたいと思いました。
賢治は贅沢を嫌い、素朴に生き、農民を助け、死の間際まで農耕の相談にのっていたことで有名です。
妹思いで、愛に溢れた方でした。
私が強く印象に残っているのは彼の弟の清六氏が兄の賢治さんの口ぐせが清々(せいせい)すると言っていたということです。
清六氏の解釈によると、すがすがしいという意味でもなく、せいせいしたという意味でもないとのことです。
“気持ちがスッキリとして晴れ晴れとした”という気持ちで使っていたとのことです。
私も子供心に人生をせいせいと生きたいと思ったものです。
お勧めの本
たくさんの著書の中の私のお薦めは「どんぐりと山猫」です。
(青空文庫で無料で読むことができます↓)
おかしなはがきが、山猫から一郎のうちに届きます。
たくさんのどんぐりの中で誰が1番、えらいのか? を一郎に決めてほしいというのです。
一郎は言います。
「このなかでいちばんばかで、めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらい」
まさしく宮沢賢治さんの想いが、この本の中に込められていると思います。
宮沢賢治さんの生き方
雨にも負けず風にも負けずのような生き方を実績することは、普通の人にはとても無理だと思いますが、自分よりも弱い人に少しの手を差しのべることは誰しもできるのではないでしょうか。
東日本大震災のあとの渡辺謙さんによる雨にも負けずの詩の朗読は、優しく力強く感じました。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ…
まぎれもなく私のバイブルです!