朝ドラ「あさが来た」にみる最近のドラマ事情
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うちの家にも「あさが来た」
連続テレビ小説の「あさが来た」を見ています。
前回の「まれ」より視聴率がよいみたいですね。私も「まれ」は観ていませんでしたから、私のように1回お休みのような感じで、また「あさが来た」から見ている方が多いのだなと思います。
前回との違いは、明白です。前回の主人公のまれちゃんの目指しているところがわからないまま、途中で、こちらのほうが疲れてしまいました。
今回の主人公のあささんは方向性がわかっているけど、毎日の動きがおもしろく、強くて負けないのです。こんなに脚本で違うのかと初めて思いました。
そして、まれの物語の中のせっかくの脇にいる人たちの良さが出てこない中途半端な感じとは違って、主人公を中心に周りの人たちが、協力的で、魅力的で、どんどん物語に引き込まれていく感じが、毎日強くなっています。
夫の新次郎さんも、その要所、要所のサポート力が抜群です。
主人公が、明るくて、困難な立場にたってもユニークで立ち向かっていく姿は、朝からでも、ほれぼれします。苦労の中で頑張っている、強い、はつさんも魅力的です。
強い主人公
最近のドラマの傾向として、私が思うには、主人公には強さが必要なのではないか? と強く思います。
男性も、女性も強いものを求めているのでは? と思うのです。
花咲舞が黙ってない のように銀行においても、実際には、ありえない主人公が頑張る姿、立ち向かう姿が、スッキリします。
実際には、いないけど、いそうなタイプの主人公がいる、実際には、なれないけれど憧れる主人公がいるというドラマがヒットしているのでは? と思うのです。
新シリーズ相棒の冠城(かぶらぎ)さんもそうです。法務省のキャリア官僚が警視庁に出向など考えられませんが、憧れるし、スカッとするのです。
1話が完結している、または続くけれども物語の終わりは、気持ちが重くなく、スッキリ終わっていることなど、視聴率の高いドラマに共通していると思います。
恋愛ドラマ
さて、ここで恋愛ドラマです。男女の不倫はクネクネしているし、すれ違いはイライラするし、病気の主人公には、うんざりします。これは違うとは感じませんか?
昔の恋愛ドラマは本当に面白かったし、現在も求められているのではないかと思います。
「パパはニュースキャスター」や「101回目のプロポーズ」、「愛してると言ってくれ」など、
普通とは違った、ひとつひねられた恋愛ドラマを見たいと思うのは私だけでしょうか?
刑事ドラマ
そして、もうひとつ頑張ってほしいのが、刑事ドラマです。
最近の刑事ドラマは、迫力がありすぎて、手に負えません。
この前、本物の刑事さんたちが、テレビに出演されていて、事件があっても、刑事は、犯行現場には入れないし近づくこともできないとおしゃってました。
多少の演出は大切ですが、漫画のようになってしまっては、絵空事で寂しい限りです。
昔の踊る大捜査線のような、主人公の人間性にワクワクさせられた刑事ドラマを見てみたいと強く要求します。
強い主人公を求む・・渡る世間は鬼ばかり?
橋田すが子さんが最近のテレビ界については、「テレビは年寄りのものになった」と、きっぱりと答え、娯楽の多様化が、視聴者のテレビ離れにつながっているという点を指摘されていました。
そして「私のドラマはもう受け入れられない時代。でも、自分が書かせていただけるところがあれば、また書きたい思いはあります」と語られていました。
ぜひ今こそ、この時代に立ち向かって生きていく強い主人公の話を書いてほしいと思います。
鬼にも勝るつわものに負けない主人公で!