ルーティンを1日の生活の中で実践してみよう(NHK「助けて!きわめびと」から)
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緊張という悩み
その道の達人に話をきくというNHKの番組「助けて!きわめびと」。
先日の番組での相談者は、本番で強くなりたいという悩みをもった主婦でした。
電子オルガンのコンクールの発表会前の練習ではうまくいくのに、本番になると極度に緊張してミスを連発してしまい、あがってしまって十分な実力をだすことができないというのです。
コンクールの発表会でミスをしてしまったら、そこから立て直すことができません。
一度、コンクールの発表会で達成感を味わいたいというのが願いでした。
そこで、日本オリンピック委員会の強化スタッフでありスポーツ心理学者のメンタルトレーナー渡辺英児さんが、克服の方法を伝授します。
不安を大きくしているのは自分
プレッシャーのかかる本番で、どうしたら実力を出すことができるのか?
発揮できるのか?
渡辺英児さんは誰でもメンタルも鍛えられ、本番に強くなれるといいます。
本番に弱い脳というのは脳の中が不安でいっぱいになるので、その不安を小さくして楽しむことが大切で、ミスの前兆というのは、いつも間違える部分が前兆につながり不安になっているというのです。
たとえば、ピンクの象と3回唱えると頭の中はピンクの象でいっぱいになってしまいます。
ミスという結果を考えることでミスを意識してしまいます。
また、その結果に執着することもよくないというのです。
実は、不安を大きくしているのは自分なのです。
ルーティンの利用
緊張には、準備の始めから、順序だてて工程を書きだすことが効果的だそうです。
心理学では「プレパフォーマンスルーティン」というそうです。
ルーティンとは決まりきった手続きや手順、一連の動き、動作、また日常の仕事、日課のことです。スポーツでは、「型にはまった一連の動作」であり、プレー直前の決まりきった行動、本番を想定して練習の段階から意識することで、集中力が高まるのだそうです。
ルーティン化とは、もともと不定期、不順で行っていた動作を、一連のつながった動作としてパターン化し確立していくことをさします。
つまり毎日、繰り返して本番に備えるということです。
あの五郎丸選手のルーティン、始めのボールを2回まわして置くことから最後の8歩までの流れの確立には、実に3年間を要しているそうです。
古くは野球のイチロー選手、最近では体操の内村航平選手もルーティンを取り入れているそうです。
緊張という悩みを持った主婦も、ルーティンで解決!
電子オルガンのコンクールの本番で強くなりたいという悩みをもった主婦も、演奏を成功させるために、ミスをすると思われる部分を中心にルーティン化を始めます。
- 演奏直前の決まりきった行動から本番を想定し、練習から意識することで集中力を高める。
- スケジュールと行動をチェックし、メンタル面の準備もする。
- ミスした場合もミスから立て直すためのルーティンも準備。
たとえば、音に合わせて「こ・こ・は・わ・た・し」と声を織り込むことで、不安箇所を乗り切り、本番では、見事に完奏することができました。
こんがらがった毎日をときほぐす
毎日の生活の中で、たとえば子供の学校で役員になりスピーチをする、趣味で舞台に上がることがある、またはプレゼンや簡単なスピーチをすることもあるでしょう。
完全に、出来る場合もありますが、ミスをすることもあります。
ミスした場合は、自分がコントロールできるところまでに意識をもっていき立て直すことが重要になります。
その場合は、自分の心を立て直すことのできるルーティンを作っておくことです。
いろんな場合を想定して、いろんなプランをたてておき本番にいどむとよいということです。
ルーティン化でプランを作る方法というは実践として利用できることが多々あると思います。
1日の生活の中でのルーティン化
主婦は、毎日の生活の中で決まりきった、一連の動き、動作、また日常の仕事をこなしています。
しかし、1日の生活の中でも小さなミスや出来事も多く緊張の連続です。
1日が終われば結構、身も心も疲れてぐったりしています。
生活の中で起こったミス、または予定外のことで手順が狂ったりして気分がイラついたりした場合の切り替えしのルーティンを準備していけば生きやすくなるのではないか? と私は思います。
寝る前に翌日の1日をルーティン化するのもよいかもわかりません。
スムーズに進まない時には、思い切って好きなものでも食べて気分の転換をはかる、時には好きな音楽を聴いて、自分の時間を作ることも必要だと思います。
なにかと、気忙しく思い通りに進まない年末ですが、ルーティンをうまく利用して乗り切りたいと思います。