50代主婦のファッション・整理収納・ダイエットブログ:いちごのライフスタイル

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良寛和尚のミニマリストを貫いた生き方 NHK Eテレ「100分で名著」から

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良寛和尚の人と歌

良寛和尚の人と歌

 

 

良寛和尚って?

良寛和尚という人は、山の小さな小屋の五合庵で

何も持たず、どん底暮らしをしながら

俳句や歌を詠んだり、子供と遊んだりして自由な暮らしを続けました。


無一文の中でのどん底暮らしですが、

その自由気ままな暮らしと、その人柄に、

周囲の人々は生きる手本を見出します。

 

良寛和尚は、まさしく現在の

 

ミニマリストな暮らし

 

の先駆けと言えるでしょう。

 

何も持たない生き方と、そして現在とは違う

本当の意味での清貧を貫いた生き様です。

 

その生活の大半は、

湧水を飲み、托鉢をし、山菜取りをして暮らすのです。

 

そんな良寛和尚に地元の人や友達が訪ねてきて酒を酌み交わします。

 

和尚は、心のままにまかせて生きていくのです。

私たちとの接点は見いだせるのでしょうか?

 

批判眼を持つ生き方・・・僧あるものかくたるべし

いろんな事にこだわることへの批判の気持ちを持ち、

民衆の目線に合わせる臨機応変さを良寛和尚は持っていました。

 

そして時代や、相手に同調でき、

相手の苦しみにも合わせていけるという観察力も持っていました。

 

そして下記のように、自分にも厳しい生活を強いました。

 

良寛和尚の戒語

・こころあさくおもはるるは
わざとおだてて裏で馬鹿にするようなことは、言ってはいけない。

使用人だからといって、口汚くものを言ってはいけない。

 

・こころよからぬものは
言いたいことは、分かるように伝えること。

わざとらしい話し方はしない。

 

・たえがたきものは
きりなく、人の話をきかずに話し続けてはいけない。


・こころづきなきものは

寝ている人を急に起こしてびっくりさせてはいけない。

念仏しながらあくびをしてはいけない。

他人の話が終わらないうちに割り込んでしゃべってはいけない。


良寛和尚は人の姿を見て、自分自身への戒めとして、

この戒語を書いて柱に貼っていました。

 

自分自身への戒語は、なかなか実行できるものではありません。


自分に厳しくするという事は、現在でも通じるものがあり

現在こそ必要ではないかと思われます。

 

心月輪

良寛和尚は、マキとして割られかけた、使い古した鍋蓋を拾い上げ、

その鍋蓋に心月輪(しんがちりん)と書きました。

 

「心は月のように円くありたい」という事と、ものを大切に使うという

良寛和尚の清貧の心が重なり合って書かれた言葉です。

 

人間関係がしみ込んでいる鍋蓋に、

自然に生きて行く姿、苦しみやしがらみを見て

良寛和尚は共感したのです。

 

生きる手本となる

惨めさ、哀れさというものにも共感する、

どんな人にも共感する和尚のことを

周りの人が見て心を動かされていき、

人びとにとっては座標軸になっていくのです。

 

良寛和尚の見ている世界を周りの人間は思い出し、

しがらみや決まりを無くすと

良寛さんみたいになっていくということを思い出させ、

またいつか人は死ぬのだという僧侶の役割も果たすのです。

 

人それぞれの生き方

人には、それぞれの生き方があり、

この複雑な現代では、いろんな考え方があると思います。

 

自由に気ままに生きるんだといっても、

何か事があれば人は助け合って生きていかなくてはなりません。

 

かたや、一人が好きと独身男女が増えていき、

かたや自然に、おひとり様で生きていくなど

社会的な背景も変わってきました。

 

しかし、人に迷惑をかけてはいけない事、

周りの人を大切にしないといけないという

良寛和尚が実践して教えてくれた事は、変わらないことだと思います。


自分に厳しく清貧に自然を愛して生きた良寛和尚の生き方を、

思い返して自分の生き方を振り返る機会になったと思いました。