夫源病をケース別に検証してみた。夫源病を克服するための関係修復の極意はあるのか?
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結婚=家事=仕事?
今季大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、可愛い二人にムズキュンしながら、家事は仕事なんか? 入籍は必要なんやろか? と突っ込みを入れながら見ていました。
お金をもらっても掃除が嫌いな私には家事を労働換算できません。結婚はボランティアでもないしなぁ~と、ドラマに夢中になりながら、このドラマに時代の流れと私たち夫婦の時間の経過を感じたしだいです。
キュンキュンの継続
「逃げ恥」に負けず劣らずキュンキュンしていた頃があったはずなのに、今や、自分が思っているより、知らない間に夫婦の関係が重くなっています。
そして夫にストレスが…この症状が、夫源病と呼ばれる新種の新たな病です。たいした問題ではないと軽く考えていると、知らない間に重症化していることが多いのです。自分自身も、この心の変化に驚くことは多いのですが、まわりの友達や、その友達の友達からも、体調が悪くなった人の話を聞く機会が多くなるにつれて、夫婦の関係というものは、本当に難しいものだと思うのです。
自分のまわりに、夫との関係を悩んでいる人はいませんか?
キュンキュンとしたトキメキが続いていますか?
夫は家にいる
会社を退社してから、3年目の夫。
定年退職にあたって、相談もし、夢も話し合い、病気で休職をしていた予備期間もあったので、定年退職後の関係には、自信満々だったはず…ですが、今や、こんなはずでは…というような生活を経験しています。
生活の大半は、もちろん問題はないのですが、心のバランスをとることが難しいのです。最近、1番に気がついてショックを受けたことが、息子と彼女の小さなじゃれ合うような会話がうらやましくて、うらやましくて。
あ~。忘れていたな。そして、それはいつから消えたのだろう?熟年夫婦には、もう、ありえないことだということです。
相手の小さなズレは、こちら側の大きなズレであり、気持ちを冷静に戻すまでに、相当な時間を要するのです。衣食住、それはすべての点で、ひっかかり、心にひっかかってくるのです。
ふたりの変化
友達の中で、定年退職が早くて夫婦二人の生活のスタートが早かった私たちですが、友達たちも追って順に第2の生活が始まってきています。定年退職後の生活が始まった私たちも、1年目、2年目、3年目とあらゆる変化をもたらし、なんだか恐ろしくなっています。
周りの親の問題や、環境も変わってきます。それにも合わせなくてはなりません。心の変化は=私の老化なのだろうか? と自分への不信感も沸いてきて、これは、なんとかしなければと、対処方法を模索している途中です。
夫は変化する
ケース1 料理をしないけど、料理を強要する夫
ある友達の夫さん、自分の食べたいものを購入して冷蔵庫を圧迫しているそうです。
3食準備しないといけない上に、夕食の献立を決め、晩ご飯の食材も買ってきてしまう。そしてこの場合の最悪は、魚を買ってこられることだと友達は言っていました。体調が悪いと、これはあり得ない夫の行動ですね。
うちの場合は、夕食は夫が全部作るので口を出すスキがありません。その日の食べたいものが違う時は、正直辛いですが食卓に料理が並ぶのは有り難いし、なんとも言えません。友達から、うらやましいと言われれば、それまでです。
ケース2 何にもしない、ゴロゴロ夫
とにかく定年後にゴロゴロしている夫さんらしいです。今まで働いて忙しくしていた分をゴロゴロしたいというのです。
ゴロゴロは私も得意なので、あまり人には言えませんが、行く場所、目的があれば、やはり行かなくては!という気持ちが働くので、私にはそれは有り難いことです。きょうようときょういくにこしたことはありません。今日の用事に今日の行くところです。
定年前にいろいろと計画していたうちの夫。しかし、そのひとつであるギターの練習を見ることは、ほとんどなくなりました。友達とのギターの練習会は、飲み会へと変わりつつあります。
「外食もたまには行こうね~」が、夫は土井善晴先生の料理番組のお陰で料理の腕をあげてしまい、「まずい店に高い金は出せん」となってしまいました。「ガガ~ン」です。夫の日課は食材の買い物のみになってしまいました。
ケース3 口うるさい夫
口うるさい夫といっても、ひと世代上の夫婦の上からものを言う夫のような関係ではなく、あれこれささいな判断を、何気なく求めてくる夫のことです。
社会から離れてくると、判断が鈍るのか? 不安になるのか? 判断を仰ぎたくなるらしいのです。友達から聞いた話によると、夜のお弁当を頼んだだけなのに、決めかねて電話をしてきたらしく、それならば自分で買ったのにと憤慨していました。
うちの場合も多々あります。はぁ~。男気は? と心の中で悪態をついていることがあり、また、そんな自分に自己嫌悪になります。そんな日はとてもスッキリした1日を終えることはできそうにもありません。
ケース4 その性格はどこから?
定年退職後1年目、やや、「ん?」と思うことが増えてきた。
2年目、ええ? なんですって?
3年目、完全に別人格が…。
私は、夫の何を見てきて何を知っていたのだろう? どこに焦点を合わせば良いのだろうか? と現在は、病気にもなりそうな、なる前の対策思案中です。
ここで、治すことができない、調整ができない夫婦の場合は性格の不一致の別れに繋がるのでしょう。しかし、中年の男性というものは、自分の性格に間違いがないと思い、また、そこを指摘するとスネルだけなので、相手の性格を変えてみせるなどという、甘い考えは止めるべきです。消耗して、イラつくだけでしょう。
偏執的な、わが夫
細かなことで言えば、夫は以前から神経質でしたが、定年後はより一層、潔癖症になり一時、手洗いのチェックをされ、それには、うんざりしました。
それから食べ物の消費期限を守ることです。うちの場合は立場が逆転しそうになっています。
一番恐ろしいのが、お互いの疲れと、ストレスの周期のバランスが上手くいかない時です。こんな時は世にも恐ろしい空気が漂ってしまいます。
- 食べたいものが合わない
- 聞きたい音楽が違う
- 好きな匂いの好みが違う
- テレビ番組は夫優先だけれども、その番組にイラつく
ついには夫に監視されているような錯覚にさえ襲われます。これはもう、夫源病といえるでしょうね。
夫との関係修復 夫源病の治し方
友達は、距離を置く、別部屋に移動する、時間を共有しない、会話しないと逃げの方向に走る手に出ました。それも、一つの手段です。相手のペースに巻き込まれて、辛くなり体調を崩してしまうのは致命的なので、その方法もありでしょう。
しかし、一方では、二人で生活していける、心強さということもあります。いつ、なにが起きるか、わからないこの世の中では、相手がいれば安心です。いつかは、どちらかが一人になるのですから、“おひとりさま”になる覚悟を持ちながら、お互い、だましだまし、生活していけるように心がけるしかないと思うのです。
「私は負けない」という決意
1年、1年、変わっていく夫、初めは戸惑い、反省し、次に後悔などもやってきました。しかし、嘆いていても始まりません。夫婦はしょせん、他人ですし、自分が選んだ相手でもあります。責任は自分にあるのです。
こんなことを言って、喧嘩になるとか、こんなことを言って嫌われるとか、そんなことにこだわっている年齢でもなくなりました。「当たってくだけろ!」という現在の心境です。私も、私に与えられた時間が限られてきているのです。
日々、毎日を大切にする事が最優先です。相手に左右される生き方ほど、ばかなことはありません。それは、夫に限らず、これからの人生において、自分の生き方を見つめて、楽しく生きることにあると思うのです。夫源病、および、いろんなストレスに押しつぶされそうにありつつある、みなさん、負けずに踏ん張りましょう。
自分のペースを確立する
住まいは、自分のものであり自分の世界です。自分の好きなものに囲まれて楽しく過ごしましょう。好きな物を買って食べましょう。身体に留意して食を大切にして健康でいましょう。若々しく、美しく、ほどほどを目標にしましょう。
夫は夫ですが、同居人と思って、1日1つの同調があればOKとしましょう。どうせ100%満足のいく相手という人はいません。いたらごめんなさいです。
そして、余裕が出てきたら、相手にも、妻というものを諦めてもらいましょう。
理想の妻はいなかったと。
ここは、お互いが変わっていくべきです。といっても、うちの場合の夫という人は、なに一つ、気が付かない次元の違う人なのです。
夫源病を克服するためのルーティン 私の場合
- 朝の寝ざめに感謝する
- 布団の中で深呼吸と腹式呼吸をする
- 気分の良い日は、夫におはようの挨拶をする
- 深呼吸をしてから、声のトーンをあげて話すようにする
- 聞きたくない話は聞き流して、聞いているふりをする
- 頭の中に、好きなことを考える、好きな音楽を流す
- 1日の予定を決めて崩さない
- 自分の時間のスケジュールを相手に合わさず自分のペースで進む
- 譲れないことは、譲らない
- 食べたいものは食べる、食べたくない時は食べない
- 相手をかわいそうだと思わない、同情しない
- 就寝前には、頑張った自分をほめること
- 感謝の心を忘れないこと
「逃げ恥」の可愛いみくりさんと平匡さん、この二人の関係に「ムズキュン」して、久しぶりにときめいた人は多いと思います。
多様な生き方、生活スタイルが行きかう中で、結婚=同居という二人が生活していく過程の中で、ひとつひとつを確認していきながら、話し合って決断して決めていく姿には、見習うべき点が多々あると思いました。
状況が変われば、それに応じて話合い、欠点をさらけ出し、折り合いをつけながら、二人で生きていく、ラブコメでありながら、実は結婚生活のバイブルではないか?
と私は思いました。
が、一緒に見ていた、わが夫は、毎回「ガッキーは可愛いなぁ~。ハグしたい~。なんでも聞いたるでぇ~」と叫んでいました。
それを聞くたびに、そのセリフの先はこっちやろ! と心の中でつぶやきながら、私は平匡さんに、これからも変わらないでと思うのでした。結婚も継続は力なり、たとえムズキュンが無くなろうとも!