傾聴と承認による「コーチング」で子育て、夫育てに生かす方法を学ぶ!「助けて!きわめびと」から
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傾聴と承認をコーチング、子育てと自分育て
久しぶりにTV番組「助けて! きわめびと」を見ました。
番組は「教えるを捨てる!?名コーチの極意!」という内容でした。
子育て中のお母さんの悩みを取り上げ、その悩みを解決するのです。私の子育ての時代は終わってしまったけれど、懐かしさと反省を含み楽しく見ることができました。子育て期間としては振り返ってみて反省することばかりですが、今後の自分のために取り入れることができれば、自分の成長や心の負担を取り除けるのでは?と思いました。
さて、名コーチの極意を取得するとは?どういうことでしょうか。
ダメです、ダメですの連発で子供が変わることはない…
お母さんが、子育て中に言う言葉は、だいたい、
- それはダメ!
- 何やってんの!?
- 早くして!
この3つが、三大言葉ではないかと思います。
仕事を持っていれば、もちろんのこと、こちらが急ぐ時に限って、泣きたくなるようなことが連発して起きてしまいます。仕方のない時期なのだろうけれど、イライラしてストレスになるのは間違いないですね。
そして、また、この年齢になったからといって、それはダメ!何をやってんの!?早くして!
この3つの言葉が消えるということもありません。口に出して言わないだけで、頭の中から消えることがないのです。
時には、夫に、時には実母に、そして自分に、これは永遠のテーマだと思っています。それが少しでも減ることがあれば、たいへん嬉しいことです。
教育コーチングトレーナー 小山英樹氏
そんな状態から脱却する方法を教えてくださるのが、今回の先生です。
教育コーチングトレーナーなんて職業を始めて知りました。
それを実際に指導してくださる小山英樹氏は、現在コーチングの部分を教育に取り入れた教育トレーナーとして活躍中でプロ野球関係やミス日本候補者の研修に招かれ注目を集めているそうです。
小山氏によると、教育者は教えることだけが教育だと信じ込んでいる部分があるというのです。
もともと教育とは発育であり、子供のあるもの、もっているものを引き出すという意味だと定義されています。教えなくても本人に問いかけ、その個々のもっているもの、あるものを引き出して伸ばしていこうというのです。
子育て中のお母さんやお父さんはもちろん、学校や会社で使えるコーチングの技で、コーチ力を身に着けようというのです。
「教えない」コーチングって?
教育コーチングをしていくということは、どういうことかというと、相手を知って理解しながら教えていくということだそうです。教育という言葉を分析すると、教える=ティーチングであり、育てる=コーチングです。まずは、相手に学びの器がないと教えても身につかないので、学びの意欲、器をつくり、その上で教えていくのです。
例えば)教え上手になる!お母さんと子供の関係とは?
今回の番組でのケースである、お母さんと子供の場合です。子供が日々、言うことを聞いてくれなくて、イライラして叱るばかりになってしまうお母さん、子供はその声や態度に、ますます落ち着きをなくしていくことになる。
こんなケースの親子の場合は…
- 残念ポイント1…集中力を乱す:子供が宿題の途中なのにお母さんが出てきて、連絡帳の話など他の話題のことが出てくる
- 残念ポイント2…ダメなところを探す:お母さんが子供のダメなところ、十分じゃないところを探し指摘してしまう
- 残念ポイント3…決めつける:お母さんの口癖のように「いつもあなたは遅くなる」とこの決めた言葉かけをすることも残念、きょうはできるかもしれないと信じてあげることができなくなっている
お母さんの問題点
そして、そんな、おかあさんに対して小山氏は、自分の問題点を自分で知ることを勧めます。
その方法というのは、お母さんに鏡を見てもらう事です。手に持っている鏡が、もし自分にしゃべって話しかけてきたら…。そして自分に対して、自分の顔の欠点ばかりを指摘したら、どういう気持ちになっていくのか?に気付くことになるのです。
「しゃべる鏡」があれば、自分が相手に対して言ってきたことを知ることができるのです。子供が言うことを聞かない原因は「しゃべる鏡」にあったのです。「しゃべる鏡」は、自分を映す鏡でもあるわけです。番組では、そのことに気付いたお母さんの目に涙が流れていました。私も、反省しきりで、感動しました。
小山英樹流コーチングを伝授
- 傾聴(しっかり耳を傾けて聞く):うなずいてひたすら耳を傾け自分の意見やアドバイスを言わない
- 承認(ありのままを認める):相手のよいところや頑張りを言葉にして伝える。相手を承認して、相手の良いところを伝える
聴いてもらうことによって解放され認めてもらう、この二つのかかわりをマスターする。
自分を認めてあげること
- 両手を頭の上にのせて自分の頭をなでて「よしよし、今日もよく頑張った」と、言葉と、仕草でダメだった自分を許す
- 自分自身を承認すること、そして言葉と仕草でダメだった自分を許す
自分自身がダメな母親だったと思い込むようになっていたのを、自分で許して認めてあげる
とりあえず許してみると良いらしい
許すという言葉の語源は、もともとは緩めるという言葉からきているそうです。
自分の観点を、ちょっと緩ます、そして心が緩んでゆく、だんだんと緩みながら穏やかに日々が過ごせるようになるというのです。
その日常のトレーニングとして、いろんなモノを許していくということです。そこに物がある、その物を許す。いろんなささいな事があるけど許す。
いろんなことについて、許すという言葉や、行為によって許すということの練習をしていくのです。私自身、「許す」と言ってみたり、心の中で「許す」とつぶやいたり、自分に対して「許してあげる」と唱えるだけで、ずいぶんと心が楽になりました。自分には甘くですが(笑)
コーチングで親子の中はうまくいく?
さて、お母さんと子供の関係は、どうなったのでしょうか?
お母さんは、最後まで、子供の話を聞くという傾聴を実行していきます。
そして相手の遊び心も許していきます。その結果、怒らなくなって気持ちが楽になり、イライラが減っていきます。
子供も話を聞いてくれるお母さんに対して、話すことが増えていきます。そして子供に自主性が芽生えてきます。その上で子供が会話の中で、お母さんを見ているよというアピールをしてきます。子供は親の背中を見て育ち、やはり親は鏡なのですね。
人は育とうとする生き物
小山氏の考えの根底には、コーチングの大前提は、人は育とうとする生き物だという考えがあります。邪魔するものがあるから“育たない”というのです。
子供っていうのは、邪魔するものが取っ払われれば必ず成長しようとするというのです。
- 大きくなりたい
- 強くなりたい
- 優しくなりたい
- 知らないことを知りたい
- できないことをできるようになりたい
、と思う、成長意欲のかたまりだというのです。
そして、やはり、大人もいいところを、いっぱい見て知ってあげると、相手の成長がみられるというのです。それは自分自身も含めて、そうなんだろうと今回思いました。
傾聴と承認
傾聴と承認ということは、やはりたやすいことではありません。自分がある程度、経験を積み重ね取得し実践したとしても、そのことを他人に対して行うことはできても、こと身内になると中々難しいことです。
成長段階の子供が相手なら、まだまだ可愛らしいものです。
今年、大腿骨頸部骨折という残念なことになってしまった母は、病室の中でインフルエンザの発症により回復リハビリが遅れてしまいました。そのテンションは日々まちまちで話を聞く立場の私は頭の痛いところです。そして、なぜか私の実母とよく似た性格の夫のテンションも日替わりでやりにくいといったら…。頭では、わかっているのだけれど…。毎日となると…。
私にできることと言ったら、せめて、毎日、自分の頭をせっせと撫でてあげて、自分をほめてあげることでしょうか。よう、辛抱してるでなぁ~私。なでなで。(小出恵介さんが撫でてくれている…想像は自由ですから)継続は力なり。そして私の傾聴と承認をしてくれている友達。ありがとう。感謝しています。