いつの間にか、夫とともにミニマリストになった私の本棚は・・・
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父がくれた本棚
今週のお題「わたしの本棚」
はてなブログ主催の「今週のお題」の「わたしの本棚」を読み、スライド式の本棚があった頃が、とても懐かしいと思い出されました。
そのスライド式の本棚は、私の父が、息子の小学校入学前に買ってプレゼントしてくれた、とても家に合わない大きな本棚です。
木製の両面にスライドする、壁1面にピッタリはまるような本棚でした。2階の息子の部屋にドンと鎮座し、長い間にわたって重宝しました。しかし現在、私の家には私の本棚と呼べるようなものはありません。
いつの間にかミニ図書館に
スライド式の本棚の中の本は、さっそく私の文庫本や漫画が数冊と、息子に小さい時から読み聞かせていた童話が並びました。
カワイイ表紙が並びゆとりのあった本棚が息子の成長とともにすぐにいっぱいになりました。幸いに息子は本が好きで、哲学本から辞書、歴史書から漫画と幅広く並べられ大学を卒業するころには、ミニ図書館のように本がいっぱいになり本棚からも溢れていました。
阪神大震災で、本棚の大きさを思い知る
その本棚の危機感を1番感じたのは、阪神大震災の時でした。
揺れが大きくて、真っ直ぐには歩けないほどの揺れを体に感じましたが、本は落ちず、何も変化がなく、1階の食器棚にも異常が無かったので深く考えませんでした。
しかし、いとこの家では食器棚が倒れ、部屋1面にガラスやら陶器が割れて飛び散り、散々なことになり、とても怖い思いをしたそうです。
私の家では、たまたま揺れる方向が違っていたので何も被害が無かったのです。その後、耐震を考えて、すべり止めマットを本棚の下に入れ上には転倒防止のつっかえ棒を取り付けました。
重厚でおもむきがあって、高級感のあった木製の本棚も残念な装いとなってしまいました。
それでも私のお気に入りでもあり、ひとり息子に対する父からの愛情表現のひとつだった本棚は、息子や息子の友達に十分に貢献し、たくさんの出入りがあって活躍してくれました。
リフォームを機に、本棚を処分
それから、息子は一人暮らしを始め、たくさんの本とともに引っ越しをし、夫は会社を退職し、その機会に家をリフォームすることになりました。
(息子が大量の本を管理するのに使っている本棚↓)
木製の本棚はもとより、すべての家具を見直し処分しました。これからの老後を見据えても、本棚は不要と考えて工務店さんにお願いして処分してもらいました。
工務店さんからは何度も念押しされ、惜しまれつつ処分しました。大きい家やマンションならともかく、うちの家には今後ももう本棚は必要ありません。
夫が私の本棚がわり
2階の部屋の一角は、夫の書斎になり本も置くことができるスペースや、棚も作りつけましたが、夫は、図書館利用を1番とし、購入した本は1度読むと処分するという正に性格にあった本との生活ペースを貫いています。
そして私は、その夫からのおこぼれというか、夫のお勧め本を読むという本との関わりに変化しました。ハードボイルドや警察事件もの、推理小説、エッセイなど大好きでしたが、最近のものは内容がだんだん複雑になり、重くなったりしてしんどくなったのです。
夫のお勧め本は、適当な厚さと必ずハッピーエンドの心がほんわか終われる? ものを推薦してくれるので、夫の中の私の本棚は実に利用価値があります。
時に「えっ!好みが間違っている」という時もありますが、それもご愛嬌でしょう。
私の本棚
そして現在の私の本棚は、私のチェストの中の右側の扉の中の2段の籐のカゴの中だけになりました。
どうしても捨てる事ができない厳選された本が入っています。
なんども繰り返してみても飽きなくて心が癒される本だけ残しています。
カゴを引き出して、本が並んでいるのを見るだけでも時に満足しています。大小交えても30冊ほどでしょうが、ここまで絞るのは苦心しました。
その本を見るだけで内容がわかり納得する物ばかりですが、古いものは心が葛藤していた時のものでもあり、その頃に熱中していた時のものでもあり思い出深いものです。
そして、または今後の生き方の字引き本もあります。
本は増やさないようにしています
どうしても手に入れたい本は買いますが、読んでみて残念な場合もありますし、また手元に置いて置きたくなる本もあります。そんな場合はディスプレイのようにチェスト立てて置いておきます。そして何回か読んでみて飽きた場合か、次に買った本がその本を超えた時に前の本を処分します。
雑誌の場合も、この方法は私には有効です。そして私の本の中の30冊に変わる本は、今のところなかなか現れていません。扉の中の本棚ですが、私のヒミツの本棚です。
本棚の中のカゴを引き出す時、自然とニヒッヒと笑っている私です。