パーキンソン病になって20年の叔母のお見舞いに行ってきた話
スポンサーリンク
私が長年、姉妹のように、そしてお友達のように付き合っている叔母に、パーキンソン病の症状が出始めてから20年ほどになります。
数日前から、リハビリのために入院しておりまして、先日、お見舞いに行ってきました。
パーキンソン病はメンタルに大きく左右されます
叔母を見舞うと、ちょうど同室の方にも、お見舞いの人が来られておりました。
奥さんが入院していたら、旦那さんが来るものですが、私が行ったら、叔母との関係が分からないので「誰が来てくれたのかな」とお部屋の人は興味津々のようでした。
叔母とは12歳も離れているのですが、若い頃は一緒に暮らしていましたので、親戚というよりは、姉妹であり、友人です。
この関係はなんとも説明が難しいですね。
パーキンソン病というのは、体を動かすためにアドレナリンを出さなければならないそうです。
しかし、この叔母の旦那がかなり問題のある人間で、暴言ばかりを吐くため、皆に嫌われておりますが、当人はそれを全く理解しておりません。
叔母も、この旦那がいないとわりと元気なのですが、旦那と会話をすると元気がなくなり、パーキンソン病を抑制する薬が急に切れてしまい、体が固まって動けなくなるのです。
この旦那さんに対しては、私もうんざりしております。
今日は、叔母の朝のリハビリ後に談話室でゆっくりガールズトーク(?)でもしようと、遊びに行ったわけです。
叔母と私は、子供の頃からとくに仲が良かったですから、本当に楽しい時間です。
おやつと飲み物を持っていって、 楽しく過ごしておりました。
その日は叔母の息子も来ており、このお兄ちゃんも私と付き合いが長く、仲良しなので、3人でなごんでおりました。
ところが、ついに叔母の夫が来て、一瞬にして雰囲気が壊れてしまいました。
正直なもので、お兄ちゃんは自分の父親であるのに、すぐに帰ってしまいました(笑)
旦那は叔母と、料理の話を始めましたが、ここでも頑固なことばかりを言いますので、叔母の体はやはり固まってしまいました。
リハビリ後はルンルンで動きが違ったのですが、全く動けなくなってしまったので、私も本当にイラッときてしまいました。
薬をすぐに飲まなければならなくなってしまったので、薬を飲んでいましたが、これが利くまで15分かかります。
15分後、ようやく体が動くようになってから、病室に戻りました。
この旦那、外面が良いため、同室の人にはニコニコあいさつをするわけなんですよね。
これがまた癇に障ります(笑)
旦那を無理矢理追い返し、2人でまた、退院後の話をしました。
パーキンソン病というのはまだまだよくわからない病気ですね
叔母は「さ来週、同室の人が誕生日だから、何か書いて送ろうかな」と言います。
「さ来週には、退院しているでしょ。渡せないよ」と言いますと「もうそんなに早いの」と驚いている。
驚いているというより、旦那のもとに帰りたくないようで、ショックを受けておりました。
叔母はパーキンソン病ではありますが、 ケアマネージャーさんがおっしゃるのには、頭はしっかりしているので、要支援「1」にしかならないそうです。
そのため、受けられるサービスは最小限です。
薬が切れると、全然動けなくなるのですが、 それを市の担当の人に見てもらわない限りは、分かってもらえない。 その辺りが辛いところです。
パーキンソン病でも5年で全く動けない人もいます。
それに対して叔母は、パーキンソンになって20年でも、まだ体は動いています。
初期段階での治療が良かったのか、進行が遅い方だということは分かったので、叔母も元気になれるよう頑張ると前向きには言ってくれています。
叔母はさまざまな活動に携わっており、何でもできる人だっただけに、その分、たくさんのストレスがかかり、それがパーキンソン病になった原因ではないかな、と私は思っております。
そして、口うるさい旦那の母の介護を、文句一つ言わずにしていた叔母。
そのお母さまが亡くなったあと、叔母の症状は一気に進行しました。
何の罪もなく、つねに前向きに、立派に頑張ってきた叔母。
悩ましいですねえ〜。